間もなく2020年が終わります。
今年はコロナ禍で例年と異なる1年を過ごしました。的確な表現は難しいですが、生活が止まっていた?気分がスッキリしなかった?という感覚です。自らの1年を振り返り、2021年に向け予想、対策など記します。
現在も市立札幌病院を始め市内の基幹病院ではコロナ感染症患者の受け入れで大変な苦労をされ一般外来患者の受診制限も2か月余り続いています。うちのクリニックでは3月中旬頃から受診者数が若干減りましたが、混みすぎる外来では診察が雑になるが、空いていれば患者さんの話を良く聴いて丁寧な診察が可能でした。患者数が減り続けると廃業の危機もあるが、適度に患者数が減れば診療の質は向上すると思いました。
新型コロナ(COVID-19)は人類が初めて経験する難敵であり、これによる感染症は未だに発生原因、地域差、民族差、治療他、分からないことばかりです。国内では、評論家が正解のない問題に種々の発言や批判をしています。専門外が医療システムにコメントする、国の対策を批判、他国礼賛など、困った現象だと思います。
秋にかけGo to キャンペーンがありましたが、感染者数が増加し、再度、外出自粛、年末年始の帰省制限などの方針が出ました。これはオリンピックに向けた対策なのでしょうが来夏のオリンピック開催は無理だと思います。世間はワクチンに期待している様ですが、マスクを外して海外旅行が出来る時代は直ぐに戻らないと予想します。感染症の怖さを強調するマスコミ報道を聞いても身近に感染者がいないと他人事でしたが、欧米の感染者数、死者数増加を知ってからは一層の注意を払っています。外出自粛とは普段の生活圏から逸脱しないことと解釈し、我慢して様子見しています。皆様、良い年をお迎えください。 2020.12.31 18:00